社会人としてしばらく時間が経つと、「学歴とかあまり意味ないよね。あったには越したことはないけど」と思う人が多いのではないでしょうか。それは、先に見たように個人のパーソナリティへの評価割合が高いからだと思います。

そう思っている人が多いはずなのに、なぜこのように中学受験熱が一向に冷めないのでしょうか。

これは人によって理由はそれぞれだとは思いますが、これまで見てきたように、希望する中学が子供の様々な能力を引き出してくれるのではないかという期待があるというような前向きな理由から、「最低限このレベルの中学に入学しておけば、あとは本人次第」といった親の「精神安定上の保険」といった意味合いまで様々なものがあるでしょう。

時代が求める人材のニーズの変化

とはいえ、時代がもとめる人材のニーズは、AI化や自動化、ロボット化が進む中で、これまでのように情報処理のスピードが高い人材が求まられるシーンから、マネジメント能力がある人材、新しい物事を切り開ける人材、全体の仕組み(システム)を構築できる人材へと進んでいくことでしょう。