3. 100人でみた日本、福祉と医療の現場「約半数の人が日常にストレスを感じる」

「100人でみた日本」福祉・年金について

「100人でみた日本」福祉・年金について

出所:厚生労働省「令和6年版厚生労働白書(100人でみた日本)

【福祉・年金について】

  • 老齢年金の受給者:27.8人
  • 障害者:9.3人
  • 生活保護受給者:1.6人
  • 介護サービス利用者:4.3人

100人中27.8人が老齢年金を受け取っており、高齢者層の多さが改めてわかります。このほか、生活保護を受けている人が1.6人、介護サービスを利用している人が4.3人、障害のある人が9.3人いることから、年金以外にも様々な形で社会的な支援を必要とする人が多く、福祉サービスの重要性が高いことがうかがえます。

「100人でみた日本」健康・医療について

「100人でみた日本」健康・医療について

出所:厚生労働省「令和6年版厚生労働白書(100人でみた日本)

【健康・医療について】

  • 日常生活の悩み・ストレスを感じている人(12歳以上):46.1人
  • 健康状態が「よくない」「あまりよくない」と感じている人(6歳以上):12.6人
  • 病気やケガなどで通院している人:41.7人
  • 健康保険加入者:77.9人(組合健保・協会けんぽ:55.0人/国民健康保険:22.9人)

健康面に目を向けると、100人中46.1人と約半数が日常生活で悩みやストレスを抱えていることがわかります。また、自身の健康状態を「よくない」または「あまりよくない」と感じている人も12.6人おり、多くの人が心身に何らかの不調を感じながら生活している実態が浮かび上がります。

約半数がストレスを感じているという事実は、私たち一人ひとりの心と体の健康について、新たな視点から考える必要性を示唆しているのかもしれません。

また、41.7人が何らかの病気やけがで通院しているというデータは、先に見た介護サービスの利用者数や老齢年金の受給者数とも関連し、医療費や社会保障費の増大という課題につながっていると考えられます。なお、健康保険の加入者が合計77.9人となっているのは、このデータに後期高齢者医療制度の加入者や、医療扶助を受けている生活保護受給者などが含まれていないためと推測されます。