2025年も残すところ2カ月ほどになりました。
寒くなるにつれて暖房費用やクリスマス、年末年始の準備など、今の季節ならではの出費が気になる方も多いのではないでしょうか。
株式会社400Fが公表した「オカネコ 老後資金に関する調査」によると、約8割の人が老後に不安を感じています。
2025年度の年金額は前年度と比べ1.9%引き上げられましたが、「年金が物価に追いついていない」と感じる人は47.2%を占めています。
なかでも特に心配されているのは「生活費」(83.0%)や「医療費」(58.8%)です(※全国の『オカネコ』ユーザー434名を対象に実施)。
老後資金の準備について「まだ老後資金の準備をしていない」と回答した人の割合は、30歳代以下が31.5%でもっとも高くなっています。
次いで、40歳代は23.2%、50歳代は25.7%、60歳代以上でも22.3%を占めており、どの年代でも「老後の準備をしていない層」が一定数存在していることがわかりました。
その一方で、老後資金として貯めている額と割合を見てみると、50歳代で「5000万円以上」の人が16.9%、60歳代以上では25.4%となっており、老後資金の準備における「二極化」が進んでいるのが現状です。
では実際に、65歳以上のシニア世代の「お金の事情」はどのようになっているのでしょうか。
本記事では、総務省統計局や厚生労働省などの調査データをもとに、シニア世帯の「1カ月の生活費・貯蓄状況・年金」について解説します。

