3. 不動産の相続登記が義務化へ(2024年4月施行)
こうした「相続財産の放置」を防ぐため、不動産の相続登記申請が義務化されました。
この義務化は、特に相続人がいても手続きが進まないケースを解消することが主な目的ですが、最終的に相続人が見つからず国庫に帰属する不動産を減らすことにも繋がります。
令和6年(2024年)4月1日からは、不動産を相続(取得)したことを知った日、または遺産分割が成立した日から3年以内に相続登記を申請しなければなりません。
もし正当な理由なく登記を怠った場合、10万円以下の過料の対象となります。この義務は、2024年4月1日以前に相続した不動産で、まだ登記をしていない場合にも適用されます。
(詳しくは以下の法務省のHPをご確認ください:法務省「所有者不明土地の解消に向けた民事基本法制の見直し(民法・不動産登記法等一部改正法・相続土地国庫帰属法)」)
この改正は「相続した不動産が放置されて誰のものか分からない」という問題を減らすことが目的とされています。
現在は不動産が対象ですが、遺産の適切な管理・承継は、この先より強く求められていくと思われます。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
元銀行員/一種外務員資格(証券外務員一種)/LIMOマネー編集部金融ライター
一種外務員資格(証券外務員一種)。大学卒業後、株式会社三菱UFJ銀行にて後方事務や法人営業部門のアシスタント事務を経験。その後、三井住友信託銀行に転職し、資産運用アドバイザー業務に約10年間従事。
15年以上にわたり金融機関に在籍し、現役世代からシニア層、富裕層まで延べ1000名以上の個人顧客に対し、資産運用コンサルティングや承継対策を提案。表彰歴多数。現在は、株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア『LIMO(リーモ)』、専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』にて企画・執筆・編集・監修を幅広く担当。
15年以上の金融機関キャリアに加え、自身も20年以上の投資経験(投資信託・株式・FX・金など)を持つ。金融のプロ・現役投資家・生活者(出産・育児経験)の3つの視点から、年金制度の仕組み、社会保障、NISAや住宅ローン、相続まで分かりやすく解説。Yahoo!ニュース経済カテゴリでアクセスランキング1位を多数獲得。【2026年6月29日更新】