2. どのくらいの遺産が国庫に入っているのか?
最高裁判所のデータによると、相続人がいない遺産のうち、令和5年(2023年)は年間で約1022億円もの金額が最終的に国庫に入っています。
これは「国に没収されたお金」ではなく、引き取り手が見つからなかった遺産です。
少子高齢化や単身世帯の増加により、今後この額はさらに増えると予測されています。
実際、「おひとりさま」と呼ばれる単身高齢者は年々増加しています。
内閣府が発表した「令和7年版高齢社会白書」によると、2020年時点で65歳以上の男性の15.0%、女性の22.1%が一人暮らしをしており、年々増加傾向にあることがわかります。
それに伴い、行く当てがなく国庫に入るお金も増加していくと考えられるでしょう。

