4. 老後の収入「年金額」を増やすための4つの方法

老後の年金を増やすには、以下の4つの方法を検討してみましょう。

  • 国民年金であれば付加年金に加入する、もしくは国民年金基金に加入する(併用不可)
  • 厚生年金に加入する働き方をする
  • 60歳以降も働き続けて年金に加入する
  • 年金を繰下げ受給する

なお、それぞれにメリット・デメリットや注意点があり、個人の状況によって最適な選択肢は異なるため、事前に十分なリサーチおよび検討が必要です。

公的年金の上乗せとして利用できる制度に「iDeCo」があります。

利益が非課税になるなどのメリットがあり、老後資金の形成に役立ちますが、原則60歳まで引き出せないといった制約もあるため、始める前に仕組みをよく理解しておきましょう。

また、貯蓄についても預貯金だけでなく、「新NISA」などを活用した資産運用も選択肢のひとつです。

投資にはリスクが伴いますが、運用方法や投資対象、期間によってリスクを抑えることも可能です。

物価上昇が続く今だからこそ、家計の見直しや資産形成について、自身に合った方法を見極めていきましょう。

5. 「老後に必要なお金」がいくらなのかチェックしておきましょう

ここまでシニア世帯の生活費や貯蓄、老後収入の柱となる年金について確認してきました。

実際に受給できる年金額は、それまでの勤務年数や年収などによってさまざまです。

「老後2000万円問題」について耳にしたことがある方もいらっしゃるかと思いますが、ご自身の老後生活に必要となるお金は、ライフスタイルや保有している資産の状況などによって異なるでしょう。

そのため、まず大事なことは、ご自身に必要となる将来の不足額を算出することです。

それがわかれば、逆算して今からいくらの準備が必要かが明確になりますね。

ぜひこれを機会に、老後に必要なお金がどれくらいあるのか一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

参考資料