2. 認知症・MCIの実態と増加の傾向
2022年時点では、高齢者(65歳以上)における認知症の有病率は約12.3%、MCI(軽度認知障害)は約15.5%、合計で約28%にのぼると推計されています。
将来推計では、2040年には認知症を患う高齢者が約584万人、MCIが約613万人と見込まれており、認知機能低下を抱える高齢者がさらに増加する見通しです。
日本の高齢化は世界でも類を見ないスピードで進んでおり、75歳以上の高齢者人口が今後さらに増えることから、介護・医療・金融分野で「判断能力の低下」への対応が避けられない社会課題となっています。
高齢者の口座凍結や資産管理の問題は、もはや一部の人だけの問題ではなく、日本社会全体が直面するテーマとも言えるでしょう。
