6. まとめにかえて:ひとりで暮らす人ほど、今から「備え」を始めよう

認知症や判断能力低下のリスクは、誰にも無縁ではありません。

65歳以上の単身高齢者が増え、支援者の不在リスクも高まっている現状を踏まえると、口座凍結や財産管理上のトラブルは、「自分にも起きうること」として備えておく必要があります。

ご紹介してきたように、判断能力が残っているうちに、任意後見制度、信託、委任契約などを制度的に組み込んでおくこと。そして、専門家や自治体の支援を積極的に利用することも大事です。

「備えなければ…」と考えるのは重いテーマかもしれませんが、将来の安心をつくるための第一歩は、今日から少しずつ準備することです。

参考資料

和田 直子