10月も半ばを過ぎ、今年も残りわずかとなりました。2025年の始まりに「貯蓄」を目標に掲げた方は多いと思いますが、物価高は収まる気配がなく、家計の厳しさは続いています。
株式会社ベター・プレイスの2025年9月のアンケート調査では、「現在の収入で生活費がまかなえているが、余裕はない」と回答した20~50代の働く男女が41.0%に上っています。また「やや不足することがある」が19.8%、「常に不足している」が17.7%と、多くの人が、貯蓄に回せる余裕が少ないと感じている現状が浮き彫りになりました。
【アンケート結果】現在の収入で日常の生活費がまかなえているか1/4
この記事では、都道府県別の平均貯蓄額をランキング形式でご紹介します。
また、20歳代から70歳代までの単身世帯・二人以上世帯の貯蓄額データも公開します。
「自分の住む県は何位だろう?」「同じ年代の平均は?」と参考にご覧ください。
1. 【ランキング】平均貯蓄額がもっとも高い「都道府県」はどこ?
総務省統計局の「家計調査(貯蓄・負債編)二人以上の世帯 詳細結果表」によると、全国の平均貯蓄額はおよそ1984万円です。
この全国平均を上回ったのは、47都道府県中わずか14県。残る33県では平均を下回っています。
では、平均貯蓄額の「都道府県別ランキング」を見ていきましょう。
- 1 位 東京都 3019 万円
- 2 位 奈良県 2923 万円
- 3 位 滋賀県 2797 万円
- 4 位 埼玉県 2601 万円
- 5 位 神奈川県 2575 万円
- 6 位 千葉県 2551 万円
- 7 位 愛知県 2523 万円
- 8 位 兵庫県 2152 万円
- 9 位 茨城県 2103 万円
- 10 位 岡山県 2081 万円
- 11 位 京都府 2079 万円
- 12 位 福岡県 2041 万円
- 13 位 栃木県 2024 万円
- 14 位 熊本県 1987 万円
- 15 位 富山県 1977 万円
- 16 位 和歌山県 1970 万円
- 17 位 三重県 1964 万円
- 18 位 岐阜県 1873 万円
- 19 位 群馬県 1853 万円
- 20 位 香川県 1847 万円
- 21 位 長野県 1831 万円
- 22 位 山口県 1800 万円
- 23 位 徳島県 1792 万円
- 24 位 大阪府 1786 万円
- 25 位 山梨県 1778 万円
- 26 位 福井県 1749 万円
- 27 位 新潟県 1733 万円
- 28 位 静岡県 1717 万円
- 29 位 山形県 1705 万円
- 30 位 鳥取県 1696 万円
- 31 位 宮城県 1689 万円
- 32 位 石川県 1671 万円
- 33 位 広島県 1644 万円
- 34 位 岩手県 1613 万円
- 35 位 福島県 1505 万円
- 36 位 島根県 1503 万円
- 37 位 鹿児島県 1486 万円
- 38 位 宮崎県 1481 万円
- 39 位 大分県 1408 万円
- 40 位 長崎県 1399 万円
- 41 位 北海道 1350 万円
- 42 位 秋田県 1328 万円
- 43 位 愛媛県 1297 万円
- 44 位 佐賀県 1219 万円
- 45 位 高知県 1210 万円
- 46 位 沖縄県 1200 万円
- 47 位 青森県 999 万円
平均貯蓄額が最も高かったのは東京都で3019万円でした。
奈良県が2923万円、滋賀県が2797万円が続き、いずれも全国平均を大きく上回っています。
一方、平均貯蓄額が最も低かったのは青森県で999万円。
1位の東京都との差は約2000万円と、地域格差が顕著に現れています。
次に、単身世帯・二人以上世帯の世帯構造別、20歳代~70歳代の年代別で貯蓄事情はどのように異なるのかを見てみましょう。
2. 【平均貯蓄額】20歳代・30歳代・40歳代・50歳代・60歳代・70歳代(単身・二人以上)
J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」をもとに、単身世帯と二人以上世帯の年代別の貯蓄額をご紹介します。
※貯蓄額(=金融資産保有額)には、生活費に充てる普通預金残高は含まれません。
※将来の備えとして置いている普通預金残高のほか、定期預金や金銭信託、投資信託、株式、国債、保険などの金融商品残高が含まれます。
2.1 単身世帯《20歳代~70歳代》
- 20歳代:平均値161万円・中央値15万円
- 30歳代:平均値459万円・中央値90万円
- 40歳代:平均値883万円・中央値85万円
- 50歳代:平均値1087万円・中央値30万円
- 60歳代:平均値1679万円・中央値350万円
- 70歳代:平均値1634万円・中央値475万円
年代が上がるごとに平均値と中央値の幅が高くなる傾向にあり、とくに50歳代以上では1000万円以上も乖離しています。
2.2 二人以上世帯《20歳代~70歳代》
- 20歳代:平均値383万円・中央値84万円
- 30歳代:平均値677万円・中央値180万円
- 40歳代:平均値944万円・中央値250万円
- 50歳代:平均値1168万円・中央値250万円
- 60歳代:平均値2033万円・中央値650万円
- 70歳代:平均値1923万円・中央値800万円
二人以上世帯における60歳代の貯蓄額を見ると、平均値と中央値の乖離が約1400万円と極めて大きくなっています。
これは、資産を持つ一部の世帯が平均値を大幅に押し上げていることを意味しており、老後資金の準備状況が二極化しているという深刻な現状を表しています。
3. まとめ
この記事では、都道府県別の平均貯蓄額をランキング形式でご紹介しました。
また、年代別の貯蓄状況についても、単身世帯と二人以上世帯に分けて詳しく見てきました。
貯蓄の状況は、ライフスタイルや価値観によって世帯ごとに大きく異なります。物価高が続く今、自分と同じ年代の人たちがどのくらい貯蓄しているかを知ることは、貯蓄目標を考えるうえで参考になるでしょう。
参考資料
- 株式会社ベター・プレイス「【10月17日は「貯蓄の日」 貯蓄と借入れに関するアンケート調査結果】4人に3人は貯蓄あり、毎月の平均貯蓄額は5~10万円が最多。4人に1人は借入れありと回答」(PRTimes)
- 総務省統計局「家計調査 / 貯蓄・負債編 二人以上の世帯 詳細結果表」
マネー編集部貯蓄班