3. デジタル終活、今日からはじめる3つのステップ

筆者もファイナンシャルプランナーとして、相続や終活の相談を受ける中で「デジタル終活」の大切さを実感しています。「終活」と聞くと少し重い印象を持つかもしれませんが、自分のデジタル環境を整理する良いきっかけにもなります。ここでは、3つのステップで取り組む方法をご紹介します。

デジタル終活は3つのステップで進めよう

デジタル終活は3つのステップで進めよう

筆者作成

3.1 ステップ①デジタル情報の洗い出し

まず、自分がどんなデジタル情報を持っているかをリスト化しましょう。特に重要なのが、スマートフォンやパソコンのロック解除方法、各種アカウントのID・パスワードです。これらがわからないと、家族がアクセスできずに困る原因になります。写真・動画・SNS・ネット銀行などを整理し、使っていないサービスはこの段階で削除しておくとよいでしょう。

3.2 ステップ②「残す」か「消す」に仕分け

次に、もしもの時にどう扱ってほしいかを基準に「残す」「消す」を判断します。思い出の写真や金融関連データなどは安全に保管し、不要なアカウントや連絡先は削除しておくのがおすすめです。また、誰に連絡をしてほしいかなども決めておくと、家族が迷わず対応できます。

3.3 ステップ③ エンディングノートなどに記録

整理した内容やアクセス方法は、「エンディングノート」などに記しておきましょう。パスワードやデータの保管場所、処分方法を明確に書くことで、家族の負担を大きく減らせます。

日々の暮らしをより安心して過ごすためにも、今のうちからできることからはじめてみてはいかがでしょうか。