4. リボ払いでの支払い、返済額・利息をシミュレーションで確認
では、実際にリボ払いを使い続けると、どれほどの負担になるのでしょうか。以下の条件でシミュレーションしてみましょう。
- 元金(利用残高):10万円
- 年利:15%(月利1.25%)
- 毎月の返済額:5000円 + 利息分
※元金定額方式の場合
【1ヵ月目】
- 利息:10万円 × 0.0125 = 1250円
- 返済額:5000円 + 1250円 = 6250円
- 残高:10万円 − 5000円 = 9万5000円
【2ヵ月目】
- 利息:9万5000円 × 0.0125 = 1187円
- 元金返済額:5000円 + 1187円 = 6187円
- 残高:9万5000円 − 5000円 = 9万円
【3ヵ月目】
- 利息:9万円 × 0.0125 = 1125円
- 元金返済額:5000円 + 1125円 = 6125円
- 残高:9万円 − 5000円 = 8万5000円
このように毎月、残高が減るにつれて利息部分がわずかに減っていきます。
この計算を繰り返すと20ヵ月で完済し、支払う手数料(利息総額)は約1万3000円となります。
つまり、最終的な総支払額は11万3000円ほど。支払いが一定でも、時間の経過とともに利息が膨らむ仕組みです。
さらに、もし残高が30万円に増えれば、完済まで5年以上かかることもあります。しかもその間、カードを使い続ければ新たな利用額が追加され、返済が終わらない「負のスパイラル」に陥る危険性があります。
また、毎月の支払額が少ないほど返済期間が延び、利息総額も増えます。
「毎月きちんと払っているのに残高が減らない」という声が多いのは、まさにこの構造が原因です。
支払いの見た目が変わらないため、実際にどれだけの利息を払っているか意識しづらい点もリボ払いの大きな落とし穴といえるでしょう。