秋も深まり、木々が色づく季節。「自宅の庭でゆっくり紅葉を楽しんでみたいけれど、落ち葉の掃除をしたり、近所の家に枯葉が飛んで迷惑をかけたりするのは嫌」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこでおすすめしたいのが、寒い季節に紅葉する常緑の多年草や中低木。秋から冬の間ずっと、色づいた葉を楽しむことができ、暖かくなると元の葉色に戻ります。冬にすべての葉が落ちるわけではないので、掃除の手間もあまりかかりません。

この記事では、秋冬に紅葉する常緑多年草3種と常緑中低木4種を、参考価格とともにご紹介します。植えっぱなしでローメンテなのに季節を感じられる、素敵なお庭ができますよ。

1. この記事で紹介する「秋冬に紅葉する常緑多年草・中低木」

写真のアジュガ・バーガンディグローほか、秋に紅葉する常緑植物をご紹介します1/14

葉がピンク色に変化した、アジュガ・バーガンディグロー

AnnaGTS/shutterstock.com

  • ベロニカ・オックスフォードブルー[多年草]
  • アジュガ・バーガンディグロー[多年草]
  • リシマキア・ヌンムラリア・オーレア[多年草]
  • オタフクナンテン[低木]
  • ハツユキカズラ[つる性低木]
  • セイヨウイワナンテン[低木]
  • 常緑ヤマボウシ(ホンコンエンシス)[中木]

※紅葉の色づきは地域や気候、品種などによって異なります。

記事後半では「日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違い」についても、わかりやすくお伝えします。

2. 狭い庭OK!秋に紅葉する《常緑多年草》3選

2.1 ベロニカ・オックスフォードブルー[多年草]

秋冬は大人シックな銅葉に変わる「ベロニカ・オックスフォードブルー」2/14

青い花を咲かせている、ベロニカ・オックスフォード・ブルー

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春に青い小花を咲かせる、ベロニカ・オックスフォードブルー。暖かい季節は緑色の葉ですが、寒さに当たると銅色に変わり、シックで大人っぽい秋冬ガーデンを演出してくれます。

葉も花も小ぶりでかわいらしく、楚々とした雰囲気が魅力。イングリッシュガーデンやナチュラルガーデンによく合います。地面を這うように広がるため、グランドカバーにおすすめです。

半日陰でも育ちますが、花をたくさん咲かせたい場合は日なたに植えましょう。

※参考価格:300円~400円前後(3号ポット苗)

2.2 アジュガ・バーガンディグロー[多年草]

斑入りの葉がおしゃれな「アジュガ・バーガンディグロー」3/14

青い小花を咲かせている、アジュガ・バーガンディグロー

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寒さに当たると鮮やかなピンク色に変化します4/14

葉がピンク色に変化した、アジュガ・バーガンディグロー

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白みをおびた緑色に白い斑が入る葉がおしゃれな、アジュガ・バーガンディグロー。寒さに当たると葉がピンク色に変化します。とくに新しい葉が色づきやすく、秋冬には緑・白・ピンクのコントラストが鮮やかです。

春には花穂を立ち上げて青い小花を咲かせる姿もかわいらしく、季節ごとに変化する彩りが楽しい多年草。成長はゆっくりで這うように広がるため、狭い場所のグランドカバーや花壇の縁取りにおすすめです。

日陰と寒さに強く、直射日光と乾燥は苦手な植物。水切れに注意して育てましょう。

※参考価格:200円~600円前後(3号ポット苗)

2.3 リシマキア・ヌンムラリア・オーレア[多年草]

明るいライムグリーンの葉色が鮮やかな「リシマキア・ヌンムラリア・オーレア」5/14

ライムグリーンの葉を広げている、リシマキア・ヌンムラリア・オーレア

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寒さに当たると、秋らしいオレンジ色に変化します6/14

葉がオレンジ色に染まった、リシマキア・ヌンムラリア・オーレア

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リシマキア・ヌンムラリア・オーレアは、丸みをおびた小ぶりな葉が愛らしく、明るいライムグリーンの葉色が鮮やか。寒さに当たるとオレンジ色に染まります。

マット状に広がり、段差のある場所では枝垂れるように伸びる茎がおしゃれ。広い場所のグランドカバーのほか、ハンギングに植えて飾るのもおすすめです。

日陰でも半日陰でも育ちますが、湿った環境を好むため水切れに注意しましょう。成長が早いので、こまめに切り戻しながら育ててください。

※参考価格:300円~500円前後(3号ポット苗)

3. 季節ごとの彩りが美しい!秋に紅葉する《常緑中低木》4選

3.1 オタフクナンテン[低木]

秋冬の葉色が鮮やかな「オタフクナンテン」7/14

葉が赤く染まった、オタフクナンテン

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オタフクナンテンは、お正月の縁起物として知られている「ナンテン」の矮性品種。暖かい季節は明るい緑色の葉、秋冬には鮮やかな赤い葉が楽しめます。洋風にも和モダンにも合う、おしゃれな雰囲気も魅力です。

樹高は最大で50cm程度なので、狭い庭や鉢植えでも育てられます。ほったらかしでも自然と形が整い、ほとんど手入れが必要ないのも嬉しいポイント。玄関先やお庭のアクセントにおすすめです。

日当たりのよい場所で育てると、紅葉の発色が鮮やかになります。寒さに弱いため、寒冷地では鉢植えで育てて、霜が降りる頃になったら屋内で管理しましょう。

※参考価格:600円~1700円前後(3号ポット苗)

3.2 ハツユキカズラ[つる性低木]

1株で3色の葉色が楽しめる「ハツユキカズラ」8/14

ピンク、白、緑の葉を広げている、ハツユキカズラ

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赤みを帯びた秋冬らしい色合いも素敵です9/14

葉がピンク色に染まった、ハツユキカズラ

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ピンク色の新芽が白に変わり、やがて緑色になる様子が楽しいハツユキカズラ。1株で3色の葉色が楽しめる、カラフルな植物です。寒さに当たると、赤みを帯びた秋冬らしい色合いに変化します。

地植えすると広がりすぎてしまうため、鉢植えで楽しむのがおすすめ。寄せ植えに取り入れると動きが出て、おしゃれなアクセントになりますよ。ハンギングにして枝垂れる枝を楽しむのも素敵です。

日当たりのよい場所で育て、肥料を適量与えると葉色が鮮やかになります。葉焼けしやすいため、西日が当たらない場所で管理しましょう。枝の切り口から出る白い液に触れるとかぶれることがあるので、お手入れの際は手袋をすると安心です。

※参考価格:300円~850円前後(3号ポット苗)

3.3 セイヨウイワナンテン[低木]

細長い葉がスタイリッシュな「セイヨウイワナンテン」10/14

白い花を咲かせている、セイヨウイワナンテン。緑の葉にクリーム色の斑入り

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秋冬の赤く色づいた葉もおしゃれです11/14

葉が赤く染まった、セイヨウイワナンテン

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セイヨウイワナンテンは、細長い葉がスタイリッシュな低木。品種がいくつかあり、緑葉はモダンな雰囲気、斑入り葉は明るくおしゃれな雰囲気です。秋冬には葉が赤く色づき、春には白い小花が咲くため、季節ごとの変化を感じられます。

品種によって異なりますが、最高樹高は1~1.5m程度。狭い庭や玄関先の植栽スペースで、フォーカルポイントとして楽しめます。

日陰や寒さにも強く、シェードガーデンのアクセントにおすすめ。地下茎を伸ばして広がるため、増えすぎてしまったら地下茎をカットして掘り取りましょう。

※参考価格:600円~1400円前後(3号ポット苗)

3.4 常緑ヤマボウシ(ホンコンエンシス)[中木]

紅葉する常緑シンボルツリー「常緑ヤマボウシ」12/14

常緑ヤマボウシ

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紅葉する常緑のシンボルツリーが欲しい方には、常緑ヤマボウシがおすすめ。通常のヤマボウシよりも花が小ぶりで、光沢のある葉が特徴です。寒さに当たると、葉が赤紫色に染まります。

初夏から夏にかけて咲く、白やピンクの花も美しく、洋風のお庭によく合う雰囲気。とくに「月光」という品種は花つきがよく、株いっぱいに白い花を咲かせます。花の後には赤い実も楽しめる、季節の変化が楽しい庭木です。

寒さに弱いため、関東平野部以南の暖かい地域の植栽に適しています。強い霜や寒風に当たると葉を落としてしまうので、日当たりがよく、北風の当たらない場所に植え付けましょう。環境によっては成長が早いため、2年に1回程度剪定(せんてい)しておくと、好みのサイズをキープしやすくなります。

※参考価格:4000円~8000円前後(樹高1m程度)

4. 秋冬に紅葉する常緑多年草&中低木で、季節を感じられる庭づくり

秋冬に紅葉する常緑多年草3種と常緑中低木4種をご紹介しました。植えてみたい植物はありましたか?

紅葉する常緑植物は、大量の落ち葉を気にすることなく、春までずっと色づいた葉を楽しめるのが魅力。小さなスペースや玄関先、鉢植えでも、季節の変化を感じられますよ。

この記事を参考に、秋冬に紅葉する常緑多年草や中低木を取り入れて、秋冬も彩り豊かな庭づくりを楽しみませんか?

5. 【ガーデニング豆知識】日なた、日陰、半日陰、明るい日陰とは?

日なた・日陰・半日陰・明るい日陰の違い13/14

日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違いとは?

出所:LIMO編集部作成

さいごに「日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違い」も整理しておきましょう。

  • 日なた:1日中よく日光が当たる場所。または、日陰になる時間が1日2~3時間程度。
  • 半日陰:半日程度(1日3~6時間程度)日が当たる場所。または、日なたの木の下など、木漏れ日がさす場所。
  • 明るい日陰:1日を通して直射日光はほとんど当たらないが、外壁や窓などの反射光で、ある程度の明るさがある場所。または、1日1~2時間程度日が当たる場所。
  • 日陰:1日を通して日光がほとんど当たらない場所。

「日陰で育つ」と言われている植物の多くは「半日陰」や「明るい日陰」を好みます。完全な「日陰」で生育できる植物もありますが、そのような場所では花つきや葉色が悪くなりがちです。

可能であれば、少しでも明るい場所や、1日1~2時間でも日光が当たる場所を選んで植え付けると、育てやすくなりますよ。

6. こちらの記事もおすすめ!うちの庭に「植えてよかった」秋・冬・早春の花をご紹介

うちの庭に「植えてよかった」秋・冬・早春の庭を彩る《秋植え多年草》9選!植えっぱなしOKです

こちらの記事では、兵庫県でガーデニングを楽しんでいる筆者が、毎年秋・冬・早春に咲く庭の花を実際の写真とともに紹介しています。

どれも秋植えで、植えっぱなしでも毎年美しい花を咲かせてくれる多年草ばかり。庭が寂しくなりがちな寒い季節に彩りが欲しいけれど、あまり手間はかけられない…という方におすすめです。

鈴森 真樹