2025年4月に年金額は1.9%引き上げられましたが、10月も引き続き物価の高騰が続き、生活が厳しいと感じる年金生活者もいるでしょう。

一方、現役時代の年収が高く長年厚生年金に加入していた人の中には、年金額が月額30万円以上という人もいます。次回は10月15日に年金支給日があるため、この日に2ヶ月分で60万円以上支給される人もいるということです。

本記事では、国民年金と厚生年金合わせて月額30万円以上の人について解説します。

年金額の計算方法も紹介しますので、年金額を増やしたい人は確認しておきましょう。

1. 【国民年金と厚生年金】月額30万円以上の人は1万4292人

厚生労働省の「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、老齢年金受給権者のうち年金額が30万円以上の人は1万4292人です。

男女別に見ると、男性が1万3923人、女性が369人と男性がほとんどを占める状況です。受給権者全体に占める割合は全体または男性の0.1%前後で、該当するのはごく一部の人です。

  • 男性:受給権者全体の0.131%
  • 女性:受給権者全体の0.007%
  • 男女計:受給権者全体の0.089%

なお、老齢年金受給権者の平均受給額は次の通りです。

  • 男性:16万6606円
  • 女性:10万7200円
  • 男女計:14万6429円