3. 年金額の計算方法〈社労士が解説〉
年金額は、老齢基礎年金額と老齢厚生年金額を合計して計算します。
- 年金額=老齢基礎年金額+老齢厚生年金額
実際の年金額は、加入月数や標準報酬月額(詳細は後述)などを基にした基礎年金と厚生年金の基本額に、以下の加算・減算をして算出します。
- 加給年金・振替加算(厚生年金20年以上加入者とその配偶者に対する加算)
- 経過的加算(20歳前、60歳以降の厚生年金加入者に対する加算)
- 在職老齢年金による支給停止(給与所得者で一定額以上の収入がある人に対する減産)
- 失業保険受給による支給停止(雇用保険の基本手当を受給すると年金は全額支給停止)など
3.1 老齢基礎年金の計算方法
老齢基礎年金は、基礎年金の満額(2025年度は83万1700円)に保険料を納付した割合(20歳から60歳までの480ヶ月のうち保険料を何ヶ月納付したか)を掛けて計算します。
- 老齢基礎年金額(年額)=83万1700円×保険料納付月数/480ヶ月
20歳から60歳までのあいだ、厚生年金保険料または国民年金保険料をもれなく納付すれば満額の83万1700円が受け取れます。