4. なぜ、セルフケア実践が注目されるのか?
情報環境が複雑になるほど、ストレスや不安、情報疲れ(情報過多ゆえの消耗感)が生まれやすくなります。
判断力・注意力が削がれがちな状態では、思わぬ誤情報に振り回されるリスクも高まります。
だからこそ、心身に余裕を保つセルフケアが、情報に向き合う土台として重要となるのです。
調査で「セルフケアをしている」と答える人が過半数近くに達しているのは、そうした文脈が背後にあるのでしょう。
5. 実践できるセルフケア術:心と体、両面から
厚生労働省の「こころと体のセルフケア」ガイドをベースに、日常的に取り入れやすい方法をピックアップします。
- 体を動かす:軽い運動、散歩、ストレッチなど。体を動かすと気分転換効果あり
- 今の気持ちを書いてみる:頭の中のモヤモヤを、文字化することで整理できることがあります
- 腹式呼吸をくりかえす:ゆっくり深い呼吸を意識して、緊張や不安を和らげる効果が期待されます
- 「なりたい自分」に目を向ける:将来像や理想を描くことで感情の流されやすさを抑える助けになるかもしれません
- 音楽を聞いたり歌を歌ったり:気持ちが落ち着いたり、ストレスを発散できたり。好きな曲をじっくり味わう時間をつくるのもおすすめです
- 失敗したら笑ってみる:ユーモアを持って自己肯定感を保つ力を育てる、という視点も紹介されています
これらは特別な道具も場所も必要なく、今日からでもトライできる「日常型セルフケア」です。
6. おわりに
先の調査が示すように、Z世代におけるセルフケア実践率は、ミドル世代よりも高めという傾向が見られます。
これは、「日々激しく変わり、流れてゆく情報と向き合う中で、自分を整えることに価値を感じている人が増えてきている証左」かもしれません。
ただし、セルフケアは万能ではありません。もし、思い悩むことが続く、日常生活に支障が出るなどの兆候があるときは、専門家に相談することも大切です。
参考資料
LIMO・U23編集部