次回の年金支給日は12月15日です。

物価高の影響もあり、将来の生活設計について考えている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、平均寿命と健康寿命の差や、70歳代の貯蓄・年金受給額・家計収支について解説します。

1. 日本の平均寿命はどのくらい?「健康寿命との差」にも注目

厚生労働省の「令和6年簡易生命表」によれば、現在の平均寿命は男性81.09歳、女性87.13歳となっています。

さらに、総務省から発表された「2024年(令和6年)労働力調査」では、全就業者6781万人のうち、65歳以上の就業者が930万人に達し、前年から16万人増加していることが示されています。

高齢になっても積極的に働き続ける人が増える一方で、健康な状態で日常生活を送れる期間である健康寿命は、男性72.57歳、女性75.45歳にとどまっています。

厚生労働省「健康寿命の令和4年値について」

厚生労働省「健康寿命の令和4年値について」

出所:厚生労働省「健康寿命の令和4年値について」

ここで注目したいのが、平均寿命と健康寿命の間にある差です。

シニア世代の就労を支える環境は整いつつありますが、同時に医療費や介護費の負担が増えやすい時期でもあり、健康に対する不安を感じる人も少なくないでしょう。

こうした状況では、今後も貯蓄を切り崩しながら年金で暮らす世帯が増える可能性があります。

だからこそ、計画的な貯蓄と生活設計によって、安定した老後を送ることが重要になります。

次章では、70歳代世帯の貯蓄の実態を詳しく見ていきます。