5. 申請手続きと注意点

ここからは、病気やケガで働けなくなり、療養するために傷病手当金を申請する際の方法について、順番に解説していきます。

5.1 申請の流れ

申請には「健康保険傷病手当金支給申請書」を使用し、本人・事業主・医師がそれぞれ記入します。通常は会社の人事・総務部門を通じて申請します。

申請から支給まで約2週間程度かかりますが、健康保険組合によって支給日や処理期間が異なります。

5.2 退職後の継続受給

下記の条件を満たせば、退職後も傷病手当金を継続受給できます。

  • 被保険者期間が継続して1年以上
  • 退職日に傷病手当金受給中または受給条件を満たしている
  • 退職日も労務不能であること

5.3 不支給決定への対応

支給要件を満たしているにも関わらず不支給となった場合は、社会保険審査官に審査請求を行うことができます。

不支給理由を十分に検討し、必要に応じて専門家に相談することをおすすめめします。

6. まとめ

病気やケガで長期間休業する場合、「収入が途絶えてしまう」という不安は大きいでしょう。まずは短期間の休養であっても、傷病手当金が利用できないか会社に確認してみましょう。もしものときのために制度を確認しておくことで、経済的な不安を減らし、療養に専念できる環境を整えていきましょう。

7. 参考記事

ほけんのコスパ編集部