3. 【全体・男女別】「厚生年金・国民年金」平均月額と個人差
全体・男女別の平均年金月額と、受給額ごとの受給権者数を見てみましょう。
【国民年金の平均月額】
- 全体 5万7584円
- 男性 5万9965円
- 女性 5万5777円
【厚生年金の平均月額】
- 全体 14万6429円
- 男性 16万6606円
- 女性 10万7200円
※国民年金部分を含む
基礎年金部分を含めた厚生年金の平均月額(男女計)は14万6429円となっており、男女別にみると約6万円の差が見られます。
また、厚生年金の受給額は収入と加入期間に大きく左右されるため、1万円未満~30万円以上と個人差が大きくなります。
【参考】
- 1万円未満:4万4420人
- 1万円以上~2万円未満:1万4367人
- 2万円以上~3万円未満:5万231人
- 3万円以上~4万円未満:9万2746人
- 4万円以上~5万円未満:9万8464人
- 5万円以上~6万円未満:13万6190人
- 6万円以上~7万円未満:37万5940人
- 7万円以上~8万円未満:63万7624人
- 8万円以上~9万円未満:87万3828人
- 9万円以上~10万円未満:107万9767人
- 10万円以上~11万円未満:112万6181人
- 11万円以上~12万円未満:105万4333人
- 12万円以上~13万円未満:95万7855人
- 13万円以上~14万円未満:92万3629人
- 14万円以上~15万円未満:94万5907人
- 15万円以上~16万円未満:98万6257人
- 16万円以上~17万円未満:102万6399人
- 17万円以上~18万円未満:105万3851人
- 18万円以上~19万円未満:102万2699人
- 19万円以上~20万円未満:93万6884人
- 20万円以上~21万円未満:80万1770人
- 21万円以上~22万円未満:62万6732人
- 22万円以上~23万円未満:43万6137人
- 23万円以上~24万円未満:28万6572人
- 24万円以上~25万円未満:18万9132人
- 25万円以上~26万円未満:11万9942人
- 26万円以上~27万円未満:7万1648人
- 27万円以上~28万円未満:4万268人
- 28万円以上~29万円未満:2万1012人
- 29万円以上~30万円未満:9652人
- 30万円以上~:1万4292人
4. 自分に合った働き方や資産の守り方を考えましょう
2025年に還暦を迎える世代は、いまや「引退」ではなく「第二のキャリア」を見据える時代に生きています。
多くの人が働き続ける意欲を持つ一方で、貯蓄額の格差は拡大し、老後の安心感には個人差が生まれています。
今後の日本社会では、長寿化や年金制度の見直しを踏まえ、「働きながら備える老後」がより一般的になるでしょう。
これからの時代を豊かに生きるためには、60歳を新たなスタートラインと捉え、自分に合った働き方や資産の守り方を考えることが重要です。
参考資料
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2024年(令和6年)平均結果-(二人以上の世帯)貯蓄の状況」
- 内閣府「令和7年版高齢社会白書」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- PGF生命調べ「2025年の還暦人(かんれきびと)に関する調査」(PRTimes)
加藤 聖人
