2. 老後にもらえる年金はいくら?《全体・男性・女性》平均年金月額をチェック!

定年退職後も経済的な理由で働く人が増えていますが、年金だけでの生活は困難なのでしょうか。

厚生労働省年金局「令和5年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、現在のシニア世帯の年金受給額を確認してみましょう。

男女別年金月額階級別老齢年金受給権者数(男女別)

男女別年金月額階級別老齢年金受給権者数(男女別)

出所:厚生労働省年金局「令和5年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」

2.1 「国民年金のみ」「厚生年金+国民年金」平均月額(額面)

【年金グラフ】60歳~90歳代以上《国民年金・厚生年金》全体・男女別の平均年金月額

【年金グラフ】60歳~90歳代以上《国民年金・厚生年金》全体・男女別の平均年金月額

出所:厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

「国民年金のみ」平均月額(額面)

  • 全体:5万7584円
  • 男性:5万9965円
  • 女性:5万5777円

「厚生年金+国民年金」平均月額(額面)

全体:14万6429円
男性:16万6606円
女性:10万7200円

最新の公的年金のデータによると「厚生年金+国民年金」の平均受給額は、全体で月額14万6429円となっています。

しかし、この数字はあくまで平均であり、実際には月額20万円以上受け取る人もいれば、10万円未満しか受け取れない人もいます。

年金額は一律ではなく、現役時代の働き方や収入状況などによって大きな差が生じるためです。

受給額を左右する大きな要因は、現役時代の平均年収と年金の加入期間です。

たとえば、収入が高く、長く厚生年金に加入していた人は年金額も手厚くなります。

一方で、会社員や公務員としての勤務経験がない専業主婦や自営業者は厚生年金がなく、国民年金のみの受給となります。

2025年度における国民年金の満額は月額6万9308円にとどまり、家計を支えるには十分とはいえません。

10月15日(水)は2カ月に1度の年金支給日ですが、平均年金月額をもとにした《夫婦の年金額》はどれくらいなのでしょうか。