3. 【新NISAのつみたて投資枠】知っておくべき「最大のポイント」

今回は、利率を1%違いの3パターンで計算をしましたが、投資利益は294万円、462万円、647万円と、大きな差が発生します。

月10万円で15年間、合計1800万円という大きな金額の投資を行うため、利率がわずかな差であっても、最終的な利益の差が大きなものになるのです。

このシミュレーション結果は印象的ですが、新NISAのつみたて投資枠における現実的な投資を考えた際に、最終的な利率を予測するのは非常に困難です。

なぜならば、新NISAのつみたて投資枠で選択できる商品は市場経済と連動したインデックスファンドと呼ばれる商品が多いためです。

新NISAのつみたて投資枠による投資の最大のポイントは、長期・積立・分散という投資の基本を守りながら資産形成を行うことにあります。

長期・積立・分散投資の効果(参考)

長期・積立・分散投資の効果(参考)

出所:金融庁「長期・積立・分散投資とNISA制度」

そのため、新NISAのつみたて投資枠では過度に高い利率を期待するよりも、安定的に積み立てを継続することを第一に考える必要があります。