年末が近づき、資産形成や節税対策を見直すにはちょうどいいタイミングとなる11月。2024年からスタートした「新NISA」は、投資初心者から経験者まで幅広く注目されている制度です。

非課税枠の拡充や制度の恒久化など、これまでのNISAと比べて使いやすくなった点も多く、老後資金の準備にも活用しやすくなっています。とはいえ、「実際どれくらい資産が増えるのか?」という疑問を持つ方も少なくありません。

そこで本記事では、新NISAの基本的な仕組みやメリットを整理しながら、具体的にどのくらいの資産形成が見込めるのかを、シミュレーションを交えてわかりやすく解説していきます。

1. 知っておいて損はない!新NISAにはどんな「メリット」がある?

NISA(ニーサ)は、2014年に資産形成を後押しする目的で導入された制度で、2024年からは制度改正により「新NISA」として運用が始まりました。

最大の特徴は、投資による利益に税金がかからないことです。

通常であれば、売却益や配当金には約20%の税金が課されますが、NISAを活用すれば非課税となり、得た利益をそのまま手元に残すことができます。

新NISA「非課税」のしくみ

新NISA「非課税」のしくみ

出所:金融庁「NISAを知る」

ただし、NISAには投資できる金額や対象商品に上限や制限があるため、利用する前に制度内容をしっかりと把握しておく必要があります。