6. まとめ:年金生活者支援給付金の「ここだけは押さえたい」ポイント
給付金には老齢、障害、遺族の3種類があり、それぞれ年金収入や所得に関する要件が設けられています。
- 老齢年金生活者支援給付金:65歳以上の老齢基礎年金受給者で、世帯員全員が市町村民税非課税、かつ前年の公的年金等とその他の所得の合計額が基準額(90万円台前半)以下であることなどが要件です。
- 障害・遺族年金生活者支援給付金:障害・遺族基礎年金受給者で、前年の所得が479万4000円以下であることなどが要件です。
一度受給開始しても、収入や所得が一定額を超えた場合や、(老齢年金生活者支援給付金の受給者で)同一世帯に住民税課税者が増えた場合などは、支給要件から外れ突然もらえなくなることがあります。
また、日本国内に住所がない、年金が全額支給停止、刑事施設等に拘禁されている場合も対象外です。
受給のためには、年金請求時や毎年9月頃に送付される請求書での手続きが必須です。書類等は見逃さないようにしましょう。
参考資料
- 厚生労働省「年金生活者支援給付金制度」
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします~年金額は前年度から 1.9%の引上げです~」
- 日本年金機構「老齢基礎年金を新規に請求する方の請求手続きの流れ」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「令和7年4月分からの年金額等について」
- 日本年金機構「年金生活者支援給付金請求手続きのご案内リーフレット」
- 日本年金機構「年金生活者支援給付金の対象となるのはどんな人ですか。」
太田 彩子