2学期がはじまりもうすぐ1カ月が経ちます。お子さんの学校生活が落ち着いてきて、「これからの働き方」について考える方もいるでしょう。

現代では共働きが主流となっており、厚生労働省「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」によれば、18歳未満の子がいる母で「仕事あり」の方は初めて8割を超えています。

一方で子どもが小さいと急に休みを取る必要があったり、家事育児にかける時間も大きかったりするためお子さんが小さい間の働き方に悩む人は少なくありません。

今回は東京都に視点をあてて、お子さんがいる世帯の共働き率や仕事の種類、収入などを確認してみましょう。

1. 【東京都】子育て世帯で共働きの割合は?1番下の子の年齢別では「1歳未満」の共働き世帯が最多

今回は東京都福祉局「令和4年度「東京の子供と家庭」」※を参考に東京都の子育て世帯の状況をみていきます。

※調査対象:東京都内に居住する小学生までの子どもを養育する両親世帯4800世帯と東京都内に居住する20歳未満の子どもを養育するひとり親世帯1200世帯の子どもの父親および母親(父親および母親に代わり、子どもを養育している人を含む)と子ども(うち、小学校4年生から中学校3年生まで)

まず両親のいる世帯(2565世帯)の共働きの状況をみると「共働き世帯」が 66.7%となっており、およそ3世帯に2世帯が共働き家庭です。29年度の調査では61.5%でしたから5.2ポイント増加となっています。一方で、「父のみ働いている世帯」は19.8%でした。

 1番下の子どもの年齢別にみると、共働き世帯は「1歳未満」で73.3%と他の年代に比べて最も多くなっており、29年度調査から13.3 ポイント増えています。

時代の変化とともに、出産後も仕事を退職しない人が増えているのでしょう。