2.5 【NG行動⑤】「何のために貯めるか」目的が不明確 

貯金の目的を明確にする

貯蓄が増えない人は、そもそも「何のために貯めるのか」が明確でない場合が多いです。

将来の目標や資金計画が曖昧だと、日々の支出管理にモチベーションが生まれず、貯金も後回しになりがちです。

住宅購入、教育費、老後資金など、金額や時期を数字で決めることで、必要な貯蓄額が明確になります。

また、そこまで大きな目標がないという方でも、例えば旅行資金として10万円を目標に貯める、趣味のコンサートやスポーツ観戦などに行くために、日頃の支出とは分けて月々2万円ずつためる、などでも構いません。

目標を設定すると、無駄遣いを抑える意識が働き、計画的にお金を貯めやすくなります。

目標に合わせた貯蓄計画

目標が定まったら、毎月いくら貯めるかを計算して自動振替などで実行することが効果的です。

小さなステップでも継続することで、将来の安心につながる確実な貯蓄習慣を作ることができます。

3. まとめにかえて

日本の二人以上の世帯で貯蓄ゼロの世帯は20%以上に達し、多くの人がお金をためられない状況にあります。

しかし、その原因の多くは「収入の少なさ」ではなく、生活習慣やお金の使い方にあります。

先取り貯金の習慣化、支出の見える化、借入の管理、生活費の見直し、そして具体的な将来目標の設定――この5つの行動を意識することで、貯蓄が増えやすい体質に変えることが可能です。

少しずつ改善を重ねることが、安心できる将来への第一歩となります。

参考資料

和田 直子