1.2 年金手取り額が増える理由2:在職定時改定制度
手取り額だけでなく、年金の額面そのものが10月に変わることもあります。
その主なケースが「在職定時改定制度」です。
2022年4月に始まった制度で、厚生年金を受け取りながら働くシニアを対象に、65歳以降に支払う厚生年金保険料も年金額に反映されるものです。
具体的には、基準日となる9月1日において被保険者である老齢厚生年金の受給者の年金額について、前年9月から当年
8月までの被保険者期間を算入し、基準日の属する月の翌月(毎年10月)分の年金から改定されます。
つまり、毎年10月に「前年9月~今年8月」分の被保険者期間が年金額に反映されるということです。
働きながら厚生年金を受け取っている人は、これにより年金の額面が増えることもあります。
ただし、額面が変動する場合はその分所得税もあがることに注意しましょう。翌年の税金や社会保険料にも影響がある可能性があります。
ここまで、年金額が増える理由について解説してきました。
では今のシニアはどれほどの年金を受け取っているのでしょうか。年齢別の平均額を紹介します。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてパートとしてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』でも記事を執筆している。京都府出身、滋賀県在住。(2026年6月26日更新)