「結構お金持ちは多いな」という印象を持つ人もいるのではないでしょうか。
金融資産だけでお金持ちを見るには不十分
ここまで金融資産や純金融資産という定義をもとにお金持ちを見てきましたが、実際にはこの指標だけでお金持ちを知るには不十分といえる点があります。
多くの方がお気づきのように、お金持ちの資産の代名詞ともいえる「不動産」が含まれていません。もっとも、借入をして不動産投資をしている場合には、これまで見てきたネット資産の考え方で行くとお金持ちには該当しないケースもあります。ただ、相続などで借り入れが紐づいていない不動産保有者もいることでしょう。
こうした不動産中心としたお金持ちも含めた富裕層調査がされれば、さらに日本の富裕層のすそ野も広がってきそうに見えてきます。
【参考資料・データ】
- 「野村総合研究所、日本の富裕層は127万世帯、純金融資産総額は299兆円と推計」
- 総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数のポイント」
青山 諭志