1. みんなの貯蓄額はどれくらい?
まずは、同年代のみんながどれくらい貯蓄をしているのか見てみましょう。
金融広報中央委員会が実施した「家計の金融行動に関する世論調査(令和5年)」によると、金融資産を保有していない=「貯蓄ゼロ」の世帯と「貯蓄1000万円以上」の世帯割合は以下のとおり。
※金融資産には、預貯金に加えて株式、投資信託、生命保険なども含まれています。日常生活の出し入れや引き落としに使う普通預金残高は対象外です。
1.1 単身世帯
- 20歳代:貯蓄ゼロ36.6% 貯蓄1000万円以上3.2%
- 30歳代:貯蓄ゼロ33.4% 貯蓄1000万円以上12.7%
- 40歳代:貯蓄ゼロ33.3% 貯蓄1000万円以上21.0%
- 50歳代:貯蓄ゼロ40.2% 貯蓄1000万円以上23.8%
- 60歳代:貯蓄ゼロ27.7% 貯蓄1000万円以上33.7%
- 70歳代:貯蓄ゼロ27.0% 貯蓄1000万円以上35.6%
1.2 二人以上世帯
- 20歳代:貯蓄ゼロ22.8% 貯蓄1000万円以上8.7%
- 30歳代:貯蓄ゼロ24.5% 貯蓄1000万円以上18.4%
- 40歳代:貯蓄ゼロ25.7% 貯蓄1000万円以上24.0%
- 50歳代:貯蓄ゼロ29.2% 貯蓄1000万円以上28.4%
- 60歳代:貯蓄ゼロ20.5% 貯蓄1000万円以上42.7%
- 70歳代:貯蓄ゼロ20.8% 貯蓄1000万円以上44.7%
上記のとおり、貯蓄ゼロの世帯はどの年代にも一定数存在します。とくに、働き盛りの20歳代から50歳代では、貯蓄ゼロの世帯が2割から3割を占めています。
一方で、貯蓄1000万円以上の世帯も少なくありません。
次章では、貯蓄ゼロから抜け出し、資産を築いていくための具体的なポイントを解説します。