1. 新NISA「つみたて投資枠」の上限額

まずは、今回のシミュレーションで前提となる、新NISAの「つみたて投資枠の上限額」について説明していきます。

NISAには、1年間に非課税で投資できる金額に上限が定められています。この上限額までの投資で得られた利益(分配金や売却益)には、税金がかかりません。

2024年から始まった新NISAでは、この非課税で投資できる枠が引き上げられ、積立投資用の枠である「つみたて投資枠」では、年間120万円の非課税投資枠を利用することができます。

つまり、毎月最大10万円まで非課税での積立投資が可能です。

さらに、新NISAには生涯にわたって非課税で保有できる上限額として「生涯非課税保有限度額」が新たに設けられており、この金額は、もう一つの投資枠である「成長投資枠」と合わせて合計1800万円です。

仮に毎年120万円ずつ積み立てると、15年でこの上限に到達する計算です。

さらに、もし途中でNISA口座内の商品を売却した場合には、非課税保有限度額(総枠)は、売却の翌年以降に再び利用できるようになります。