1.2 老齢厚生年金の計算方法

Caito/shutterstock.com

老齢厚生年金の受給額(年額)は、厚生年金の加入期間や平均標準報酬額(※)によって次の通り計算します。2003年4月以降の厚生年金に加入したものとします。

  • 老齢厚生年金=平均標準報酬額×5.481/1000✕厚生年金の加入月数

※厚生年金加入中の標準報酬月額と標準賞与額の総額を厚生年金加入月数で割った金額。

標準報酬月額や標準賞与額は実際の支給額と異なり特殊な方法で計算するため、平均標準報酬額を自分で計算するのは難しいでしょう。

一定以上の高所得者を除くと、厚生年金加入中の平均年収の1/12で概算できます。

計算式より、老齢厚生年金の受給額は「平均標準報酬額(平均年収の約1/12)」と「厚生年金の加入月数」に比例することがわかります。

平均年収が高いほど、また厚生年金の加入月数が多いほど、年金額は多くなります。

ここまで、老齢基礎年金と老齢厚生年金の受給額の計算方法について解説しました。次章では、月額15万円の年金を受給するのに必要な年収と年金額計算上の注意点について解説します。