夏の暑さが少し和らぎ、秋の気配が感じられる季節となりました。

社会保険料は、私たちが生きている限り原則納め続ける必要があります。40歳から納付する介護保険料は、65歳になると算定基準が変わります。近年は保険料が増加傾向にあり、老後生活の負担となっているようです。

65歳以上の介護保険料が増えている要因はなんでしょうか。また、介護保険料の負担は地域によってどう違うのでしょうか。この記事では、65歳の介護保険料が増える理由や地域ごとの保険料の違いを解説します。

1. 現在の介護保険料の平均額はいくら?

介護保険料は3年ごとに見直されます。現在の保険料は、2024年度〜2026年度の3年間の金額です。全国平均は6225円で、前回3年間よりも211円(3.5%)増加しています。

介護保険料が導入された2000年時点での保険料は2911円ですから、現在は当時から約2倍以上の保険料を支払っていることになります。

過去25年で保険料が減少となった時期はありません。次回の見直し以降も保険料が増加する可能性は高いでしょう。

次章では、介護保険料が増加する理由を解説します。