4. 告知義務違反が発覚した場合のリスク
告知義務違反してしまい、もしバレてしまうとどうなるのでしょうか。バレたときのリスクについて見ていきましょう。
4.1 保険契約の解除・取消し
告知義務違反が発覚した場合、保険会社は契約を解除することができます。解除の時効は原則として責任開始日から2年間ですが、悪質な場合は期限なく取り消しとなる可能性もあります。
解除と取消しの違い
- 解除:責任開始から2年以内に限定される
- 取消し:悪質性が認められる場合は期限なし
4.2 給付金の不支給
最も深刻な影響は、本来受け取れるはずの給付金が支払われないことです。長年保険料を支払い続けていても、いざという時に保障を受けられなければ、保険に加入している意味がありません。
4.3 既払保険料の取扱い
契約が解除や取消となった場合、悪質な告知義務違反の場合はすでに支払った保険料が返還されないこともあります。
既払保険料の取扱いはケースバイケースですが、告知義務違反を行うと給付金が受け取れないだけでなく、払込んだ保険料が返ってこない可能性があると理解しておく必要があります。
5. 告知義務違反が発覚するタイミング
保険会社に虚偽の告知がバレるのは、主に次のようなタイミングです。
5.1 給付金請求時の調査
最も多いのは、入院や手術に伴う給付金請求時の調査で発覚するケースです。保険会社は給付金を支払う前に、加入時の告知内容が正しかったかを調査する場合があります。
5.2 追加契約申し込み時の発覚
同じ保険会社で追加の保険に加入する際、過去の告知内容と矛盾が生じて発覚するケースもあります。保険会社は申込者の過去の申し込み履歴を保管しているため、告知内容の変遷を確認することができます。