シリーズでお伝えしている「企業年収給与研究」。最新の有価証券報告書をもとに注目企業の従業員の年収・給与や従業員数を見ていきましょう。今回は国内大手の地方銀行である広島銀行です。
広島銀行の平均年間給与はいくらか
広島銀行(提出会社)の2018年3月31日時点での平均年間給与は657.5万円と600万円を超えています。また、従業員の平均年齢は39.8歳で若干ですが40歳を下回っています。平均勤続年数は16.3年となっています。
広島銀行の従業員数は何人か
有価証券報告書の提出会社(単体)の従業員数は2018年3月31日時点で3187名。単体で3000人以上の従業員数がいます。単体のセグメント別従業員数は以下の通りです。
- 銀行業:3187名
また、連結の従業員数は3494名。セグメントごとの内訳は以下の通りです。
- 銀行業(銀行業務):3187名
- 銀行業(その他の業務):307名
過去5年の業績動向
広島銀行(連結)の業績推移についても見ておきましょう。
まず、連結経常収益ですが、過去5年をみるとボラタイルな動きをしています。2014年3月期は1437億円、2015年3月期は1288億円、2016年3月期は1343億円、2017年3月期は1382億円、2018年3月期は1249億円となっています。
また、連結経常利益については、2014年3月期の393億円から2016年3月期の472億円まで増益傾向にありましたが、その後は減益が続いており、2017年3月期は450億円、2018年3月期は350億円でした。
投資家が重視する「ボトムライン」でもある親会社株主に帰属する当期純利益は連結経常利益と同様、2014年3月期の228億円から2016年3月期の313億円まで増益傾向でしたが、その後は減益が続いており、2017年3月期は312億円、2018年3月期は258億円となっています。
まとめにかえて
年収や給与といった金銭面での条件は仕事をする人にとっては誰もが気になる要素ではないでしょうか。金銭面での処遇以外にも、働きがいや働きやすさといった職場環境が大事なのは言うまでもありません。
ただ、年収や給与などの「お金」の話は親しい仲でも聞きにくいというのが実際ではないでしょうか。こうしたデータが就職活動や転職活動の参考になれば幸いです。
【注意点】有価証券報告書における年間平均給与及び従業員数について
平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。また、従業員数は就業人数です。基本的には、社外からの出向者を含み、社外への出向者は含みません。
【ご参考】有価証券報告書とは
日本証券業協会によれば、有価証券報告書は「金融商品取引法に基づいて上場会社が事業年度ごとに作成する会社内容の開示資料です。株式を上場している会社は、各事業年度終了後、3か月以内に財務局長および上場証券取引所に有価証券報告書の提出が義務付けられています」とされています。
LIMO編集部