8. 【老後に向けて資産をつくっておきたい人向け】「積立投資」での資産形成
今回は公的年金の仕組みや、シニア世代の年金の平均受給額について解説してきました。
本記事を読んだ方の中には、老後に向けた資産形成を検討したいという方もいるでしょう。たとえば、NISAなどを活用した資産運用も、将来に備える選択肢のひとつです。
資産運用は若いうちから始めるほど、無理せず資産を貯められます。仮に2000万円を目標として、年利4%で運用した場合をシミュレーションしてみましょう。運用期間20年・30年それぞれの毎月の積立額は次のとおりです。
20年間で年率4%で運用する場合は、月5万5000円ほどの積立が必要です。運用収益は691万円で、最終的な資産の35%程度を収益で賄っています。
30年間で年率4%で運用する場合は、月2万9000円ほどの積立で済みます。だいぶ達成のハードルはさがるでしょう。運用収益は963万円で、最終的な資産の半分近くが運用益で形成されます。
ただし、本シミュレーションはあくまで安定した利回りを想定しています。実際の資産運用では元本割れなどのリスクが伴うことも念頭に置いて、無理のない範囲で資産形成を進めましょう。