2.2 アパートの退去後に高額な原状回復費用90万円を請求された
また別の20歳代男性の事例では、4年前に築17年の賃貸アパート(家賃約7万円、敷金礼金なし)に入居し、退去したあとでトラブルにあいました。
退去後に管理会社から清算書が届き、原状回復費用として約90万円を請求されたのです。
到底納得できずに見直しを要求したところ、70万円までに減額となりました。
とはいえ、入居当時から室内の壁紙やフロアマットは汚れており、当時の管理会社の担当者もそのことは確認していたとのこと。さらに退去にあたり、立会いはなかったそうです。
通常の清掃を行い、普通に住んでいただけなのに費用を請求されたことに対し、相談がよせられました。
他にも事例はあります。
- 6年半居住した賃貸マンションを退去した。原状回復費用として、クロスの張替えなどの見積書が届いたが、高額で納得できない。
- 賃貸アパートの退去時、ペットが傷をつけたと言われ、クロスの張替え費用を請求された。傷の写真を見たが、ペットが付けた傷かはわからず納得できない。
- 賃貸マンションの入居時にルームクリーニング代を支払った際、「退去時のルームクリーニング代は不要」と言われたにもかかわらず、退去時に請求され納得できない。
- 賃貸アパートを退去後、原状回復費用の清算書が届いた。入居時から傷ついていた床等の原状回復も求められ納得いかない。
主に原状回復にまつわる費用を請求されたものの、その金額や理由に納得がいかないというものが多いです。
引っ越しの経験が少ないと「こんなにかかるのか」と驚くこともありますし、経験が多いと「本当に支払わないといけない費用なのか?と疑いたくなることもありますね。
国民生活センターでは、こうした消費者に対するアドバイスを啓発しています。