10月15日は2カ月に1度の「年金支給日」です。みなさんは、老後受け取れる年金の試算をしたことはありますか?

今受け取っているお給料は日々確認していても、「老後の収入」について考えたことがある方は少ないかもしれません。

給料が上がれば嬉しいですし、その分趣味にお金を使えたり、少し贅沢ができたりしますが、老後を迎えてから収入を上げていくことは困難な場合が多いです。

どうしても生活が厳しくなってしまった場合、国の制度を活用しましょう。

今回は2019年からスタートした「年金生活者支援給付金」という恒久的な支援制度について解説します。

どんな人が支給対象になるのか、いくらもらえるのか、請求方法についてもご紹介します。

1. 【公的年金】「厚生年金・国民年金」の平均月額はいくら?

厚生労働省の「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、公的年金の平均月額は国民年金(老齢基礎年金)で5万円台、厚生年金(国民年金部分も含む)で14万円台となっています。

国民年金・厚生年金《平均月額と個人差》

国民年金・厚生年金の平均月額(男女全体・男女計)

出所:厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

グラフからも分かるように、厚生年金で月額25万円以上受け取っている人がいる一方で、国民年金や厚生年金の合計が月額2万円未満という低年金の人もおり、受給額には大きな幅があります。

こうした中で、年金やその他の所得を合わせても一定基準を下回る場合、「年金生活者支援給付金」を受け取れる可能性があります。

次に、この「年金生活者支援給付金」の支給条件や金額について詳しく見ていきましょう。