お金を貯めたいと思っても、手取り月収が少なくて思うように貯められないという悩みを持っている人、少なくないのではないでしょうか。手取り月収はすぐに上がるものでもないですし、転職しても収入が上がる保証はなく、どうしようと思い詰めてしまっていませんか。

手取りが多くなくても、コツさえわかればお金を貯めることができるのです。今回は、手取り月収が少ない人が上手にお金を貯めるためのヒントをご紹介します。

まずは貯金計画を立ててみる

貯金するうえで大事なのは計画性です。月収が急に増えることはありませんし、ボーナスが大幅にアップするのもなかなかないことです。その中で、目標とする金額を貯めていくには計画性が欠かせないんですね。おすすめなのは、長期的な目標と短期的な目標を定めてみることです。

そのとき、「いつ時点(タイミング)」で「いくら(金額)」貯めるのかということを明確にすると、より効果的な目標となります。たとえば、老後資金を貯めようと思っているとします。そうすると「定年まで」というタイミングは自然と決まってくるわけです。

さらにもうひとつ深掘りして、「定年」を何歳とするかもあわせて検討してください。65歳なのか、早めにリタイアしてのんびりしたいのか、それとも喫茶店を開いて自営でのんびりお金を稼ぎ続けて75歳までやりたいのか。

よくお金が貯まらない人にありがちなのが、「老後のお金を貯めようと思っている」という割には老後のことがきちんとイメージできていないこと。そこがイメージできないと、必要な金額を想定できないんですよね。そうなると、巷で言われている3000万円とか、5000万円という金額を何となく目指しながらお金を貯めることになります。

そんなふうに、人に言われた金額を将来の絵も描けないまま貯めるなんて、当然モチベーションが上がらないですよね。そのままでお金を貯めるのはかなりハードルが高いと思いますので、まずはモチベーションの源となる理想のイメージを思い描きましょう。
 
話は戻りますが、長期的な目標は「お金を貯めること」ではなく、あくまで「お金を貯めたあとの理想の自分」です。そのために必要な金額を早めに計算しておいてください。また、長期的な目標が決まれば、そこまでのステップとしての短期的な目標も決まってきますよね。まずは長期的な目標と短期的な目標を決めておくことが大事です。

自分の理想の「貯め方」を考える

また、貯金に大事なのは自分のスタンスです。それがないと我慢ばかりの貯金になってしまい、貯金が苦行だと感じるようになっていきます。そうなってしまわないように、自分の貯金との付き合い方を決めておきましょう。手取り月収が多くなくても、お金との付き合い方を決めてしまえば意外とお金は貯まるものなのです。

たとえば、貯金の最終的な目標がマイホームの購入ということであれば、それまでは生活が多少キツくても頑張ってお金を貯めたいと思うこともあるでしょう。

一方で、老後資金を貯めるということであれば、その貯金は長い付き合いになるわけですよね。ずっとタイトな生活を続けることはできないので、細く長く付き合っていき、ボーナスでまとめて貯めるという方法もあるわけです。自分と貯金の付き合い方を考えると、こうした作戦を立てるのが非常にスムーズになります。

貯金は目的別に貯める