先ほど、最終的な目標を考えてみましょうということを書きましたが、貯金の最終的な目標は1つではないんですよね。豊かな老後を送るための資金を貯めるのも、パートナーとの結婚式の費用を貯めるのも、家族のためにマイホームの頭金を貯めるのも、将来のことを考え子どもの教育資金を貯めるのも、それぞれ大切な目標なのです。

しかし、これを一つにまとめて考えてしまうとちょっとややこしくなってしまうんですよね。たとえば、一つの貯金用口座で貯めていたものが、結婚資金として消えていき、また貯まったと思ったらマイホームの頭金として消えていき、子どもの教育資金として消えていくということが起こります。

これではモチベーションを保ちにくいですし、目標金額までの差額がわからなくなってしまいます。目的ごとに達成すべきタイミングも違いますし、金額も違いますから、別の口座で管理していったほうがいいでしょう。そうすると、目標金額までのギャップが見えやすく、進捗もわかりやすいのでオススメです。

貯金年表を作ってみる

計画的にお金を貯めると言われても、どうしたらいいかわからないという人は、自分の貯金との付き合いを年表化してみてください。これを作ろうと思うと、自分が何歳のときにいくらお金が貯まっていて、何歳のときにどういう用途でいくら使う、という自分の人生プランを考えざるを得なくなります。

将来のことはもちろん想定で記入していき、「このくらいには昇格して手取り5万円アップさせる!」と意気込んでみたり、「このくらいに子どもを産みたいから、ここでは産休に入って収入がなくなりそう」ということが見えてくるはずです。こうした自分の人生設計を具体化する機会は、実はあまりないんですよね。

やってみると意外と楽しく、また緊張感も出てきますし、「こうなるためにはアレやらなきゃ!」「コレもやらないと!」とやるべきタスクが見えてくるはずです。それに従って、短期的な目標を立てるとより具体性的が増しますし、わかりやすくて便利です。毎日この表を見ながら、目標に向かって頑張ってみてください。

まとめ

いかがでしたか。お金を貯めることの何が難しいかというと、長期的な目標が遠すぎてモチベーションを保ちづらいことと、計画を立ててもその通り進まない場合が多いことです。しかし、具体的に将来を見通すことができればモチベーションを保ちやすくなりますし、計画通り進めやすくなりますよね。ぜひ一度、試してみてください。

大塚 ちえ