5.4 貯蓄を増やす工夫4:「仕事での収入アップ」を目指す

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収入が増えれば家計に余裕が生まれ、貯蓄もしやすくなります。

ただし、日本の給与は累進課税制度が適用されるため、収入が上がると同時に税負担も増える点に留意が必要です。

そのため、家計や貯蓄の計画を立てる際には「手取り額」を基準に考えることが大切です。

収入を増やす手段としては、昇進や資格取得、転職といった方法が考えられます。

また、副業が許可されている職場であれば、追加収入を目指すのもよいでしょう。

物価高で家計が圧迫される状況だからこそ、将来を見据えてスキルを積み重ね、昇給や副業による収入アップを少しずつ実現していくことを検討してみてはいかがでしょうか。

6. 生活のなかで「対象となる制度やしくみ」について確認しておきしょう

本記事では、年代別の平均貯蓄額について解説してきました。

老後に向けての資産形成を行う方が増加傾向にありますが、大事なのはコツコツ継続することです。

もちろん固い意志をもってはじめる方がほとんどかと思いますが、ご自分の意思とは別に万が一のことがあって続けられなくなってしまうことも考えられます。

そのような万が一のことがあったとしても、生活を維持し続けるのに役立つしくみについて知識を深めておくことも大切です。

たとえば保険の場合、払込免除機能があります。

ご自身の家計や資産の状況に目を向けるだけでなく、生活のなかで対象となる制度やしくみがあるかどうか確認しておくとよいでしょう。

参考資料