2.2 生活保護に含まれる「8つの扶助」

生活保護には、生活状況や必要性に応じて支給される8種類の扶助があります。

生活保護に含まれる「8つの扶助」

生活保護に含まれる「8つの扶助」

出所:厚生労働省「『生活保護制度』に関するQ&A」

  • 生活扶助:食費・被服費・光熱水費など、日常生活に必要な費用
  • 住宅扶助:家賃、間代、地代など住居に関する費用
  • 教育扶助:義務教育に必要な費用
  • 医療扶助:治療や療養に必要な医療費
  • 介護扶助:介護保険サービス利用に必要な費用
  • 出産扶助:出産に要する費用
  • 生業扶助:小規模事業や技能習得に必要な費用
  • 葬祭扶助:葬儀に必要な費用

これらのうち、保護の対象となる世帯が必要とするものが支給されます。ただし、全額補填されるとは限りません。また、医療扶助や介護扶助などは実費支給ではなく、直接病院や施設に支払われます。

2.3 生活保護の受給要件

生活保護は、以下の条件を満たした場合に申請・受給が可能です。

  • 能力の活用:働ける能力を最大限活用すること
  • 資産の活用:預貯金や不動産など生活維持に使える資産を利用すること
  • 他制度の活用:年金や各種手当など他の制度を先に利用すること

これらを行った上で、世帯の収入が国の定める保護基準額(最低生活費)に満たない場合、その不足分が保護費として支給されます。