2.3 物価上昇(インフレ)の影響
年金額は物価や賃金に連動して毎年見直されますが、年金額は物価上昇率を上回ることはありません。
直近の物価上昇率を見てみましょう。総務省「消費者物価指数」によると、ここ数年で上昇が続いています。
最近では、米の価格上昇が話題になりました。上記グラフは生鮮食品を除く総合指数ですが、米などもこのグラフに反映されています。
65歳以上夫婦世帯で支出の多くを占める食費は、物価高の影響を受けやすくなっています。
また、光熱費も燃料価格高騰の影響で上昇し、節約しても限界があります。
2.4 これら3つが赤字の原因
削れない固定費がベースとして高く、
年齢とともに増える医療費が上乗せされ、
さらに物価上昇で食費・光熱費が押し上げられる、
この「三重苦」により、年金収入だけでは赤字が“普通”という状況が生まれていると考えられます。
現役世代のうちから固定費の見直しや医療・介護費の備えを進めておくことが、将来の家計防衛につながります。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
元銀行員/一種外務員資格(証券外務員一種)/LIMOマネー編集部金融ライター
一種外務員資格(証券外務員一種)。大学卒業後、株式会社三菱UFJ銀行にて後方事務や法人営業部門のアシスタント事務を経験。その後、三井住友信託銀行に転職し、資産運用アドバイザー業務に約10年間従事。
15年以上にわたり金融機関に在籍し、現役世代からシニア層、富裕層まで延べ1000名以上の個人顧客に対し、資産運用コンサルティングや承継対策を提案。表彰歴多数。現在は、株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア『LIMO(リーモ)』、専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』にて企画・執筆・編集・監修を幅広く担当。
15年以上の金融機関キャリアに加え、自身も20年以上の投資経験(投資信託・株式・FX・金など)を持つ。金融のプロ・現役投資家・生活者(出産・育児経験)の3つの視点から、年金制度の仕組み、社会保障、NISAや住宅ローン、相続まで分かりやすく解説。Yahoo!ニュース経済カテゴリでアクセスランキング1位を多数獲得。【2026年6月29日更新】