3. シニア世代の貯蓄額の二極化はなぜ起きているのか?
主な要因として以下が考えられます。
3.1 退職金や相続による蓄えの差
退職金や相続によるまとまったお金がある世帯は、それらをまるまる貯蓄にまわせるなどゆとりが生まれます。
一方まとまった貯蓄がない世帯は、生活費の取り崩しで資産が減って貯蓄ゼロに至るケースも少なくありません。
3.2 住居形態の違い
持ち家でローンが終わっている場合、住居費負担が少なく貯蓄が維持されやすい背景もあります。
退職金や相続をローンの支払いにあてるというパターンの方も多いかもしれません。
国土交通省の調査によると、高齢者の住まいの割合は持ち家の方が現状多くなっていますが、持ち家ではなく賃貸暮らしの人は、家賃だけで月に数万円の固定費がかかります。
賃貸住宅に住み続ける高齢者は未だに多く、大きな支出のひとつとなっています。