1.3 医療費の実態
介護費と同様に、医療費も高齢者にとっては見逃せない出費です。
厚生労働省のデータによれば、日本人の生涯医療費は平均約2900万円で、そのうち半分が70歳以降に集中しています。
特に70代後半〜80代前半に医療費がピークを迎える傾向があり、保険適用で自己負担分は少なくなるとはいえ、慢性疾患や入院費用が発生すると家計を圧迫する要因となります。
このことからも、医療費の備えも必要であることがわかるでしょう。
1.4 日本では認知症が増えている
特に日本では、高齢化が進む中、認知症患者数も増加しています。
厚生労働省の推計によれば、2025年には65歳以上の高齢者の約20%が認知症になるとされています 。
高齢者の5人に1人が認知症になる計算であり、認知症に伴う介護に携わる人も増えていくことが予想されます。
認知症は生活全般にわたる支援が必要となり、介護期間が長くなる傾向があります。
このため、介護費用の見積もりは「短期で終わる場合」と「長期化する場合」の両方を想定することが大切です。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
元銀行員/一種外務員資格(証券外務員一種)/LIMOマネー編集部金融ライター
一種外務員資格(証券外務員一種)。大学卒業後、株式会社三菱UFJ銀行にて後方事務や法人営業部門のアシスタント事務を経験。その後、三井住友信託銀行に転職し、資産運用アドバイザー業務に約10年間従事。
15年以上にわたり金融機関に在籍し、現役世代からシニア層、富裕層まで延べ1000名以上の個人顧客に対し、資産運用コンサルティングや承継対策を提案。表彰歴多数。現在は、株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア『LIMO(リーモ)』、専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』にて企画・執筆・編集・監修を幅広く担当。
15年以上の金融機関キャリアに加え、自身も20年以上の投資経験(投資信託・株式・FX・金など)を持つ。金融のプロ・現役投資家・生活者(出産・育児経験)の3つの視点から、年金制度の仕組み、社会保障、NISAや住宅ローン、相続まで分かりやすく解説。Yahoo!ニュース経済カテゴリでアクセスランキング1位を多数獲得。【2026年6月29日更新】