【65歳以上の老後】無職夫婦世帯の「家計収支」は赤字？「みんなの平均貯蓄額」・「厚生年金と国民年金」の平均受給額も紹介！働くシニアは必ず確認！2026年4月から「在職老齢年金制度」が変わります

「老後の生活、なんとなく不安…」そんな気持ちを抱えていませんか？

貯金を続けたり、積立投資を始めたりしている方も多いと思いますが、安心してセカンドライフを送るためには、もう一歩踏み込んだ準備が欠かせません。

多くの人にとって、老後の主な収入源は公的年金です。

しかし、少子高齢化が進む中で年金制度の持続性に不安を感じる方も増えています。年金だけに頼る生活設計では、将来の変化に対応しきれない可能性もあります。

本記事では、現在のシニア世代の生活について、以下の3つの視点から老後の暮らしを具体的にイメージしてみましょう。

「老後がなんとなく不安」から「老後に向けた具体的な準備」へ、一歩踏み出してみましょう。

1. 【老後の生活費】65歳以上無職夫婦世帯の「家計収支」は赤字？

総務省「家計調査報告〔家計収支編〕2024年(令和6年)平均結果の概要」を参考に、65歳以上の無職夫婦世帯の平均的な家計収支を見ていきましょう。

65歳以上の生活費

■うち社会保障給付（主に年金）22万5182円

■うち消費支出：25万6521円

■うち非消費支出：3万356円

この夫婦世帯の家計は、総収入25万2818円に対して総支出が28万6877円となっており、毎月3万4058円の赤字が発生しています。

収入の約9割は公的年金などの社会保障給付（22万5182円）で占められていますが、可処分所得をすべて生活費に回しても不足しており、平均消費性向は115.3％に達しています。

結果として、足りない分は貯蓄を切り崩して補っているのが現状です。