5月も終わりに近づき、梅雨の気配を感じる季節となりました。

老後の生活設計を考えるうえで、公的年金は重要な収入源です。

しかし、実際に受け取れる年金額は、現役時代の働き方や加入期間によって一人ひとり異なります。

公表されている平均額だけを見て安心していると、想定より少ない金額に驚くかもしれません。

年金収入だけでは生活費が不足してしまう方々を支えるために「年金生活者支援給付金」という制度があります。

この給付金は、年金に上乗せして支給されるものですが、対象となるには一定の条件を満たし、かつ自分自身で申請手続きを行う必要があります。

この記事では、公的年金の実情から年金生活者支援給付金の詳しい内容、申請方法までをわかりやすく解説していきます。

1. 上乗せ給付金が必要となる理由:公的年金の受給額に個人差がある実態

厚生労働省が公表した「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によれば、公的年金の平均的な月額は、国民年金(老齢基礎年金)が約5万円、厚生年金(国民年金部分を含む)が約15万円です。

厚生年金の平均月額(男女全体・男女計)2/11

厚生年金の平均月額(男女全体・男女計)

出所:厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

ただし、これはあくまで平均値であり、実際の受給額には大きな幅があります。

例えば、厚生年金で月に30万円以上を受け取る方がいる一方で、国民年金や厚生年金を合わせても月3万円に満たない方もいるのが現状です。

このように受給額の個人差は大きく、年金と他の所得を合計しても一定の基準額に満たない場合、「年金生活者支援給付金」の支給対象になる可能性があります。