3. 後期高齢者医療保険料が増えているのはなぜ?

後期高齢者医療保険料は国民健康保険料よりも安くなるケースがありますが、平均保険料自体は増加傾向にあります。

  • 2024年度保険料:7082円
  • 2025年度保険料:7192円

保険料負担が増えている主な理由は、出産育児一時金の財源に保険料を充てるためです。出産育児一時金とは、公的医療保険の加入者が出産したときに、子ども1人につき50万円が受け取れる制度です。

2024年度から、出産育児一時金を全世代で支え合うため、財源の7%を後期高齢者医療保険料から支出することになりました。なお、2025年度までは財源の3.5%を支出することになっています。

このため、後期高齢者医療保険料は増加傾向にあるのです。2026年度からは当初の予定どおり財源の7%を後期高齢者医療保険料から支出するため、さらに負担が増える可能性があります。

次章では、後期高齢者医療保険料の注意点を解説します。