2. 「65歳以上の無職世帯」の家計状況

総務省統計局の「家計調査報告〔家計収支編〕2024年(令和6年)平均結果の概要」によると、65歳以上無職夫婦世帯では、1カ月あたり約3万4000円の赤字が発生しています。

収支状況の内訳は、以下のとおりです。

たとえば、完全にリタイアしたときの資産額が1000万円で毎月3万4000円の赤字が継続した場合、資産が24~25年程度で底をつく計算になります。

ただし、インフレや医療費・介護費などのまとまった支出を考慮していないため、現実的にはもっと早いタイミングで資産が枯渇してしまうでしょう。

なお、総務省のデータはあくまでも平均的なデータであり、どの高齢者世帯においても毎月赤字が発生するわけではない点に留意してください。