2. 「意外と知られていない」地震保険の基礎知識3選
地震保険の補償対象は、《住まいとして使用している建物》と《家具や家電などの家財》になります。
ここから、地震保険において「意外と知られていない」基礎知識3選を解説します。
2.1 ①加入条件:地震保険は必ず火災保険とセットで加入すること
地震保険は単体で加入できないのはご存知ですか。必ず火災保険とセットになります。補償額は火災保険の3〜5割の範囲で設定され、建物は最大5000万円、家財は最大1000万円までが上限になります。火災保険だけでは地震による火災や延焼の被害は補償されないため、地震保険への加入が必要となります。
2.2 ②保険料:地震保険の保険料は地域差がある
地震保険の保険料は、建物の構造が「イ構造(鉄骨・コンクリート造など)」か「ロ構造(木造など)」かによって変わってきます。ちなみに、耐震・耐火性の低い「ロ構造」のほうが保険料は高くなります。地域によっても保険料は変わり、最も保険料が高いのは、東京・神奈川・千葉・静岡などです。そして、ロ構造の場合は年間4万1100円(1000万円あたり)と全国最高額になっています。一方、北海道や東北・九州などの多くの地域では、イ構造7300円、ロ構造1万1200円と最安水準です。地域と構造の違いによる保険料の差を把握しておくことも、適切な備えを考えるうえで役立ちます。