手袋やマフラーが欲しくなるほど、朝晩の冷え込みを感じる季節となりました。
これからの寒い時期に向け、食費や光熱費など、家計の負担や生活費について改めて考える方も多いでしょう。公的年金を受給しているシニア世代の方の中には、「年金だけでは生活が苦しい」と感じる方も少なくありません。
そうした所得が一定額に満たない年金受給者を継続的かつ恒久的にサポートするのが「年金生活者支援給付金」。この給付金は、年金に上乗せして支給されるため、老後の生活を下支えする頼もしい存在となっています。
この記事では、年金生活者支援給付金について、老齢・障害・遺族の3種類に分けて、対象者、具体的な給付額(納付状況別の早見表つき)、申請方法まで詳しく解説します。
ご自身やご家族がこの制度の支給要件に該当するかどうか、また、すでに受給していても手続きに漏れがないか、この機会にぜひチェックしてみてください。
1. 年金生活者支援給付金とは? 制度の概要と3つの種類(老齢・障害・遺族)
「年金生活者支援給付金」とは、公的年金を含めてもなお所得の低い世帯を対象とする給付金です。2カ月に一度の年金支給日に、公的年金に上乗せして支給されます。
近年しばしば実施されている「住民税非課税世帯への給付金」などの一時的な支援とは異なり、要件を満たす限り継続して受け取ることができる恒久的な支援制度です。
年金生活者支援給付金は、以下の3つの種類があります。
1.1 年金生活者支援給付金は3種類
- 老齢年金生活者支援給付金(補足的老齢年金生活者支援給付金)
- 障害年金生活者支援給付金
- 遺族年金生活者支援給付金
それぞれの支給対象者を確認しましょう。