金融庁「つみたて投資枠対象商品」によれば、新NISAのつみたて投資枠で運用できる商品は343本(2025年8月12日公表)。以前に比べて商品数も増え、投資できる対象の選択肢は広がっています。
昨今の物価高をみても、老後資金に備える重要性は多くの人が感じていることでしょう。預貯金だけでなく、一部を新NISA制度などを利用して運用することで、リスクはあるものの効率的に貯蓄できる可能性はあります。
ただ、投資はリスクがあるからこそその恐怖心から調べるまでに時間がかかったり、よくわからないからと先延ばしにしたりしてしまいやすいもの。
今回は新NISA制度について解説した後、50歳から65歳までの積立投資のシミュレーション結果を利回りごとにみていきましょう。
1. 新NISAとは
2024年からスタートした新NISAは、投資によって得た利益に対して通常約2割かかる税金が非課税になる制度です。
1.1 新NISA「成長投資枠」
- 年間投資上限額:240万円
- 非課税保有期間:無期限
- 投資対象商品:上場株式・投資信託など
1.2 新NISA「つみたて投資枠」
- 年間投資上限額:120万円
- 非課税保有期間:無期限
- 投資対象商品:投資信託やETF
非課税保有限度額(総枠):1800万円(うち成長投資枠1200万円)※枠の再利用が可能
新NISAは成長投資枠・つみたて投資枠の2つで、併用が可能に。旧NISAに比べるとともに年間投資上限額が増え、非課税保有限度額(総枠)は1800万円(うち成長投資枠1200万円)となりました。
非課税保有期間は無期限で枠の再利用も可能となり、生涯にわたり資産形成をしやすくなっています。