物価高により多くの家計に負担が生じている一方で、日本では富裕層が増加傾向にあります。
具体的には、富裕層と超富裕層が保有する純金融資産の総額は約72%増加しています。
なぜ、このようなご時世のなかでも富裕層や超富裕層は増えているのでしょうか。
今回は、証券会社の元富裕層担当者の経験をもとに「富裕層の資産運用のコツ」を3つご紹介します。
富裕層が増えた3つの背景についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
1. 証券会社の元富裕層担当者から聞いた「富裕層の資産運用のコツ」3選
証券会社の元富裕層担当者より教えてもらった「富裕層の資産運用のコツ」を3つご紹介していきます。
1.1 富裕層の資産運用のコツ1:資産全体のバランスを確認する
富裕層は資産運用を検討する際、ご自身やご家族が保有している資産全体のバランスを確認する傾向にあります。
なぜなら、いくらよい投資先であったとしても、資産全体のバランスが偏っていると、価格が下がったときに大きなダメージを受けやすくなるからです。
資産運用は利益が期待できるだけでなく、価格変動リスクが伴ったり、リスクとリターンが比例する傾向にあります。
リスクが高い投資先の比率が資産全体の大半を占めないようにして、値動きの傾向や、リスクとリターンの度合いが異なる資産をバランスよく保有するよう心掛けている富裕層の方が多いです。